内見会でチョコレートを選ぶ来店者=富山市向新庄町

内見会でチョコレートを選ぶ来店者=富山市向新庄町

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北陸初出店、就労支援の高級チョコ専門店オープン

北日本新聞(2021年12月12日)

 総合介護福祉事業の「アポケアとやま」が運営する高級チョコレート専門店が12日、富山市向新庄町の事業所敷地内にオープンする。障害者に支払う工賃の大幅アップで全国的に注目を集める「久遠(くおん)チョコレート」のフランチャイズ店で、北陸での出店は初めて。アポケアとやまは、県内の障害者の就労支援につなげる。11日は内見会を開いた。

 久遠チョコレートは、一般社団法人ラ・バルカグループ(本部・愛知県)が製造を始めた。障害者の社会参加や所得向上を理念に掲げ、製造・販売を障害者やその家族らが担っている。全国の運営事業所で工賃の月平均が、各地域の平均額の倍以上になるなど、高い工賃で注目されている。

 11日は、関係者を対象にした内見会が開かれ、来店者が人気商品「テリーヌ」など色とりどりの本格チョコを買い求めた。アポケアとやまは、来年度から定員20人の就労継続支援事業所になる準備を進めており、工賃の月平均は県平均の倍以上を目標にする。

 鷲塚博史店長はオープンについて「あくまでスタート。まずは足元を固め、障害者の人たちを迎え入れる準備をしたい」と話した。高齢者や若年性認知症、引きこもりの人もスタッフとして受け入れたい考えだ。

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