金沢市の石川県立美術館で開かれている再興第１０６回院展金沢展（日本美術院、北國新聞社、県立美術館、一般財団法人県芸術文化協会主催）は１１日、作品解説が行われた。日本美術院特待の谷善徳さん（同市）が日本画の多彩な技法を紹介し、多くの来場者が表現の奥深さに触れた。

　谷さんは描き手の人柄を交えながら、余白の取り方や色使いなど作品の見どころを解説し、「空間をうまく使って表現した湿度や柔らかい質感、深みを持たせた形など、それぞれの作品が持つ個性を楽しんでもらいたい」と語った。

　同展では日本美術院の同人、日本芸術院会員ら重鎮や、気鋭の若手による秀作１０１点が展示されている。会期は２２日まで。入場料は一般１千円、大学・高校生６００円、小中学生４００円。