大観覧車の支柱部分を生かして新たに整備する複合遊具の現段階のイメージ

大観覧車の支柱部分を生かして新たに整備する複合遊具の現段階のイメージ

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大観覧車解体、新たな遊具へ"再生" 福井県越前市、支柱生かし滑り台や展望台

福井新聞(2021年12月16日)

 福井県の越前市武生中央公園で大観覧車の解体が12月15日に始まった。支柱部分のみが残され、滑り台や展望台を組み合わせた新たな複合遊具に生まれ変わる。整備する越前市は、撤去したゴンドラの一部を再利用することも検討している。来年7月中旬の供用開始を予定している。

 大観覧車は1978年の運転開始以来、機器更新を重ねながら世代を超えて家族連れらを楽しませてきた。だが、市が2020年度に大型遊具の老朽化対策を検討した結果、大観覧車は建て替えに多額の経費を要することから廃止が判断された。

 高さ約20メートルの支柱部分を生かしてコウノトリ広場内に整備する新たな複合遊具は、だるまちゃん広場の「かざぐるま塔」と並ぶ公園のシンボルを目指す。園内の南北の回遊性を高めるのが狙い。だるまちゃん広場などと同じく、同市出身の絵本作家、加古里子さんの世界観を反映する。

 現段階の構想では、2本の支柱の間に2階層からなる建物を設け、アスレチックなどの遊び場を整備。建物の上部に展望台を設ける。延長約22メートルの滑り台が建物上層部から外に延び、同時期にコウノトリ広場内に造るあずまやの屋根上に着地させる。

 市は、多くの県民を乗せてきたゴンドラを、複合遊具の一部として残すことも検討しており、「観覧車の思い出を残すことを一つの整備コンセプトにしたい」(にぎわいづくり課)としている。

 市は、総事業費4億円で大型遊具の老朽化対策による魅力向上事業を進めている。第1期(20~21年度)として、アストロファイターを更新した「コウノトリと大空散歩」などを整備した。第2期(21~22年度)で今回の複合遊具を設けるほか、モノレールとバイキング、メリーゴーラウンドを長寿命化し、パピプペポー広場内にも新規の大型遊具を整備する。

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