ろうそくの明かりに照らされた本殿で「案」に飛び乗る鵜様=16日午前3時31分、羽咋市の気多大社

ろうそくの明かりに照らされた本殿で「案」に飛び乗る鵜様=16日午前3時31分、羽咋市の気多大社

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鵜様お告げ「慎重に進めば光見えてくる」 羽咋・気多大社

北國新聞(2021年12月17日)

 羽咋市の気多大社で16日、神前に放ったウミウ「鵜様(うさま)」の動きで新年を占う国重要無形民俗文化財「鵜祭(うまつり)」が営まれ、「慎重に進むべき」とのお告げが出された。神事は3年ぶり、コロナ下では初めてで、関係者は伝統継承に安堵(あんど)した。

 午前3時に神事が始まり、鵜様を七尾市鵜浦(うのうら)町から運んだ鵜捕部(うとりべ)と神職との問答の後、鵜様が国重要文化財の本殿に放たれた。一対のろうそくがともる中、鵜様は周囲を見回すような動きをした後、「案」と呼ばれる台に飛び乗った。

 鵜様が慎重な動きを見せたことで、松尾孝夫名誉宮司は「2年間、鵜が捕獲できなかった。慎重に進むべきである。そうすれば光が見えてくる」と読み解いた。神事を終えた鵜様は近くの一ノ宮海岸で放たれた。

 松尾名誉宮司は「3年ぶりに開催できたことにほっとしている」と話した。

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