来年の金沢百万石まつりをPRするポスター

来年の金沢百万石まつりをPRするポスター

石川県 金沢市周辺 その他

百万石まつり、接種証明活用 行列や踊り流しに「提示」求める

北國新聞(2021年12月22日)

 来年6月3~5日の金沢百万石まつりで、百万石行列や百万石踊り流しの参加者に新型コロナウイルスワクチンの接種証明書の提示を求めることが21日、決まった。金沢商工会議所で開かれた実行委員会で、コロナ対策を盛り込んだ開催方針が了承された。参加者にはマスク着用や掛け声の禁止を呼び掛け、3年ぶりの開催に向けて感染防止を徹底する。

 接種証明書は連絡先と一緒に参加団体単位で提出を求め、当日の体調が優れない場合は参加を禁止する。

 百万石行列の参加者は感染拡大前と同じ約2500人とし、金沢駅東広場前から金沢城公園までの従来と同じコースで行う。一方、行列の途中の演技回数を少なくし、時間を短くする。

 沿道では例年約42万人が観覧するが、密集を避けるため、高速大容量の第5世代(5G)移動通信システムを活用したライブ中継の視聴を推奨する。

 国の新たな感染指標のレベルに応じて規模縮小や開催の可否を判断する。レベル2(警戒強化)以上で、まん延防止等重点措置の発令時は全行事を中止する。

 来年1月25日に前田利家公役の俳優竹中直人さん、お松の方役の俳優栗山千明さんが出演する特別イベント(北國新聞社特別協力)を開く。2月に百万石行列、3月に百万石踊り流しの参加者を募集する。

 委員長の村山卓金沢市副市長は「2回連続で中止になり、参加団体も伝統芸能の継承に苦労している。市民が支えてきたまつりを成功させたい」と話した。


 実行委では、まつりをPRするポスターがお披露目された。赤母衣(あかほろ)衆と梅鉢紋、「威風堂々」の漢字を組み合わせ、赤、金、黒の3色を大胆に配色してコロナ禍を乗り越える意気込みを表現した。金沢百万石まつりの日程は次の通り。

 ▽6月3日 お水とりの儀式・茶筅供養(午前9~10時、金澤神社・成巽閣)祈願祭(午前10時~同10時40分、尾山神社)献茶式(午後1~2時、同)加賀友禅燈ろう流し(午後7~8時、浅野川)▽4日 百万石茶会(午前8時半~午後4時、兼六園周辺)百万石行列(午後2~5時50分、金沢駅東広場前―金沢城公園)百万石踊り流し(午後6時半~8時、国道157号南町―片町)百万石薪能(午後7~9時、金沢城公園)▽5日 百万石茶会(午前8時半~午後4時、兼六園周辺)

えきねっと びゅう国内ツアー

金沢市周辺 ニュース