敦賀まつりで市街地を巡行する山車に関する企画展示「つるがの山車は"宝のヤマ"~山車総合調査報告展~」の第4期が12月19日、福井県敦賀市みなとつるが山車会館で始まった。「華麗なる山車の装具(3)~山車を彩る染織品~」と題し、以前、使われていた胴幕や水引幕など10点を並べている。来年1月30日まで。
唐仁橋山車の舞台座の下の胴部分に付けられていた幕は江戸時代に作られ、明治初期ごろまで使っていたとみられる。長さ約9メートルで、青、黄、緑、茶、紺に染め分けた木綿が縦5段につなぎ合わせられている。上3段に槌車(つちぐるま)の文様があり、下2段に波がダイナミックに描かれている。
同山車の舞台座の欄干に飾られていた水引幕は、金色の糸を使い、綿などを埋め込んで立体的に表現した刺しゅうで唐獅子3頭が表されている。いずれも勇ましい表情をしていて見応えがある。1月以降は展示を一部入れ替える。
入館料300円で、高校生以下無料。毎週月曜日と29日~1月2、11日は休館。同10日は開館し、同16日は無料開館する。