山中木製漆器協同組合は22日、来年4月17日に加賀市で行われる加賀温泉郷マラソン2022(北國新聞社、北陸放送特別協力)の優勝カップを市に無償提供した。山中塗に金蒔絵(まきえ)で大会ロゴを施してあり、参加者に地元加賀の伝統工芸をアピールする。
優勝カップはフルマラソンの男女用に2種類制作した。直径14・5センチ、高さ13・5センチで、木地にはミズメザクラを用い、下地は漆と焼き土による「本堅地(ほんかたじ)」で仕上げた。
今後、カップの表面に毎年の優勝者名を金蒔絵で記し、大会後に市スポーツセンターで展示する。
多田有宏理事長は「技術力、生産力トップの産地として山中のブランド認知度を高めるきっかけになる」と話した。宮元陸市長は「市の誇る伝統産業の素晴らしさを日本中に知ってもらいたい」と期待を込めた。
同組合は副賞として山中漆器の汁椀(わん)・飯椀2セットも寄贈した。