黒部峡谷鉄道（富山県黒部市）は２５日、宇奈月駅で運転体験会を開き、参加者がディーゼル機関車を操縦し運転士気分を味わった。来年３月２１日まで土、日曜や祝日を中心に計２５日間行う。

　営業運転を休止する冬期間もトロッコ電車に親しんでもらおうと企画し、５シーズン目。参加者は、点検や工事の際に使用されるディーゼル機関車の運転席に座り、駅構内で約１５０メートルのコースを走らせた。

　今シーズン１人目の参加となった富山市の男性会社員（５０）は、指導スタッフと一緒に「出発進行」と指さし確認を行い、速度レバーやブレーキハンドルなどを操った。車両と共に記念撮影し「運転する感覚を味わえて、楽しかった。車両を運行するために多くのスタッフが関わっていることが分かった」と話した。

　体験会は１０歳以上が対象で、定員は１日８人（車庫見学会開催日は６人）。参加費１万円。問い合わせや予約申し込みは同社ホームページまで。