来年１月２３日に金沢歌劇座で初演される新作オペラ「禅～ＺＥＮ～」（北國新聞社特別協力）の舞台模型が完成し、２５日、市民芸術村の合同稽古場でダンサーや金沢オペラ合唱団ら出演者に公開された。

　舞台は黒一色で、中央には円を一筆で書き上げた禅の書画「円相」が配置されている。印象的なシーンは、天井から光が降り注ぐ演出で盛り上げる。

　　●三浦氏が解説

　大規模な舞台転換は行わず、能楽のように小道具類も最小限にとどめ、禅の世界観を示す。演出家の三浦安浩氏が模型を前に解説した。

　「禅」は金沢出身の仏教哲学者鈴木大拙と、かほく出身の哲学者西田幾多郎の生誕１５０年を記念して制作された。