松本市の松本城で２８日、１年の汚れを落とす年末恒例のすす払いがあった。市松本城管理課の職員ら約３０人が、長さ５～８メートルの竹ぼうきで軒下や壁などのほこりやクモの巣を払い、新年を迎える準備をした。

　天守の入り口や黒門、太鼓門には、有志でつくる「松本古城会」などが作った長さ６メートル前後のしめ縄が飾られた。同課の加藤孝課長補佐は「新型コロナ禍が続くが、天候にも恵まれ、例年通りすす払いができてよかった」と話した。

　同課によると、４～１１月の入場者数は約３０万９千人で、前年同期に比べて約６万７千人増えた。７～１０月の新型コロナの「第５波」が収まって以降、少しずつ来場者が増えているという。天守や本丸庭園の今年の公開はこの日が最後。年明けは元日～１月３日に本丸庭園を無料開放する。