松本市大手の縄手通りで30日まで、年末恒例の「暮れの市」が開かれ、新型コロナの収束も願って正月の縁起物を買い求める人でにぎわっている。
5店が軒を連ねて門松やしめ飾りを販売し、新年の準備を急ぐ人が29日も訪れた。しゃもじ状の「輪じめ」、細長い器のような「おやす」といった伝統的なわら細工を吟味する人の姿もあった。
店主たちが「良いお年を」と客を見送り、年の瀬らしい明るい声が通りに響いた。40年以上出店している「アトム商店」の柴まゆみさん(74)は「平和と健康が何より。来年こそ変な病にはご遠慮いただきたいね」。