金沢市の近江町市場で29日、おせち料理の材料や正月用品を買い求める地元客や観光客が行き交い、年の瀬恒例のにぎわいを見せた。
店頭にカニやブリ、数の子、酢だこなどが並び、来店客は食材を品定めした。冬の海の幸を堪能する観光客の姿も見られ、行列ができる飲食店もあった。イカの塩辛を買い求めた金沢市の会社員男性(49)は「家族でゆっくり正月を過ごしたい」と話した。
市場関係者によると、年末の人出は、コロナ下の昨年は少なかったが、今年は例年並みに戻ったといい、北形青果近江町本店の北形謙太郎店長は「市場全体が沈んだ一年だったが、来年はもっと市場を飛躍させたい」と話した。
●金沢駅の人出7・2%増、感染拡大前比
NTTドコモのデータによると、金沢市香林坊の29日午後3時時点の人出は、感染拡大前の94・6%まで回復し、金沢駅は7・2%増だった。