コウバコガニを買い求める客=金沢港いきいき魚市

コウバコガニを買い求める客=金沢港いきいき魚市

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石川県内コウバコガニ漁終了 漁獲量、前年上回る78トン

北國新聞(2021年12月30日)

 ズワイガニの雌「コウバコガニ」の漁期最終日となった29日、石川県内の各漁港で、底引き網漁船が今季最後の水揚げを行った。15日現在の漁獲量は78トンで前年を4トン上回ったものの高値が続いた。

 金沢港では、しけの影響で午前6時ごろまでに全19隻が戻った。15~30匹が入った約100箱が今年最後の競りに掛けられた。

 金沢市の近江町市場の鮮魚店「大口水産」では29日、大きめのサイズは例年より1割ほど高い3千円前後の値が付いた。荒木優専務は「しけが続いた日は千円近く値上がりしたが、年末にかけて値段が落ち着いてきた」と話した。

 金沢港いきいき魚市でもコウバコガニを買い求める客が相次いだ。

 県底曳網漁業連合会の橋本勝寿会長は「今季はそこそこ取れた。コウバコの知名度向上に取り組み、全国の人にもっと食べてもらいたい」と話した。

 県水産総合センターによると、11月6日の解禁日から12月15日までのコウバコガニの県内漁獲量は過去5年平均の92トンを下回った。雄の「加能ガニ」の漁期は3月20日までとなる。

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