兼六園で31日、年末年始の無料開園が始まり、帰省した家族連れや観光客が真っ白に雪化粧した名園を散策し、冬景色を堪能した。
コロナが落ち着いていることから団体客も多く、徽軫(ことじ)灯籠(とうろう)や雪づりの唐崎松などを背景に記念撮影を楽しむ姿が見られた。静岡県沼津市からツアーで訪れた渡辺正子さん(75)は「日本海側らしいすてきな景色が見られた」と声を弾ませた。
石川県金沢城・兼六園管理事務所によると、午後5時までの入園者数は前年より6500人多い1万600人だった。元旦にかけて夜通しで開園した。
無料開園は3日までで、1日以降の時間は午前8時~午後5時。金沢城公園では日没~午後9時にライトアップする。園内の時雨亭と金沢城公園の玉泉庵は3日まで休業し、4日に初釜が行われる。