伊那市西箕輪の農業公園みはらしファーム内の「みはらしいちご園」でイチゴ狩りが始まり、にぎわっている。新型コロナの影響で見合わせてきた食べ放題を1年以上ぶりに再開。子どもたちは大きく赤いイチゴを頬張った。
農家4軒が19棟のハウスで栽培。食べ放題の17棟では章姫、女峰、紅ほっぺの3種類を育てる。ここ最近の寒さで実りは遅れがちだが、日中のハウス内は室温30度近くにもなり、寒暖の差でしっかりと甘みが乗っている。市内に帰省した東京都の藤沢成瑠ちゃん(5)はいとこらと来場し、「とっても甘い。100個食べておなかいっぱい」。
昨季は新型コロナ対策で摘み取りと持ち帰りのみの営業だったが、今季は1棟に一度に入る客を減らし、50分の時間制限を設けるなどして食べ放題に戻した。例年は最大7万人が来場するが、昨年は1万人。生産組合の笠松崇志・副組合長(29)は「ゆっくり熟していく寒い季節がお勧め。久しぶりのイチゴ狩りを楽しんでほしい」と話している。営業は6月5日までの予定。