能登町の宇出津港で4日、同町沖の大型定置網に入ったブリ約670本が水揚げされた。水揚げは今年最初で、1日当たりでは今季2番目の多さとなった。同港で行われた石川県漁協能都支所の初競りには134本が並び、仲買人らが威勢のいい掛け声を響かせながら次々と競り落とした。残りのブリは金沢市中央卸売市場に運ばれた。
能都支所の競りでは重さ8~9キロ台が中心で、最大の14・1キロをはじめ、10キロ以上の30本が支所の地域ブランド「宇出津港のと寒ぶり」に認定された。全体の入荷量は例年並みの約60種類3・5トンだった。
支所の空林政男参事は「ブリの豊漁で幸先のいいスタートが切れた。今季序盤は低調に推移したが、今後は安定した水揚げに期待したい」と話した。
金沢市中央卸売市場では7~13キロのブリ540本が並んだ。水産卸の石川中央魚市(同市)によると、卸値は例年並みの1キロ当たり3千円前後で、13キロのブリには4万円の値がついた。