氷見市比美町の氷見魚市場では、不漁が続いている寒ブリが今シーズン最多となる1139本水揚げされたものの、ブランド魚「ひみ寒ぶり」の出荷開始宣言は出なかった。
ひみ寒ぶり宣言が出ずに年越ししたのは極端な不漁で宣言が見送られた2015年度以来。この日、競りに掛けられたブリの中には重さ15~16キロの大きなものも含まれ、今年最初の競りは活気づいたが、宣言には至らなかった。氷見漁協の担当者は「大型のブリの数が少なく、安定した漁獲が見込める状況にもなっていない」と理由を説明した。
初競り恒例の初市式は、新型コロナ感染防止のため昨年に引き続いて取りやめた。