金沢市の近江町市場は5日、全店そろっての初売りを迎え、買い物客に地元産の商品を勧める店員の威勢の良い声が響いた。
青果店には加賀野菜の五郎島金時や加賀れんこん、鮮魚店には加能ガニやフクラギが並んだ。恒例の餅つきはコロナ禍のため2年連続で中止となり、荒天も重なって静かなスタートとなった。
●地元産少なく
大口水産によると、今年は悪天候が続き出漁の機会が少なかったことから、地元産の初物はブリやタラが少量だった。荒木優専務は「地物の入荷が本格化するのは15日ごろになりそうだ」との見方を示した。
一方で、観光客の出足は回復してきており、荒木専務は「まだ人数は少ないが、8~10日には3連休も控えており、これからに期待したい」と話した。