南砺市平地域の世界遺産・相倉合掌造り集落で6日、同集落保存財団が今冬初めての本格的な屋根雪下ろしを行った。年末からの断続的な寒波の影響で雪は降ったものの、集落内の積雪は約1メートルと例年より少なく、昨シーズンより約2週間遅い作業となった。
雪下ろしは、合掌造り家屋を雪の重みから守り、大量の雪が落ちる際に屋根にふいた茅(かや)が剥がれてしまうのを予防するために行う。
財団は、財団が管理する合掌造り家屋のほか、個人から委託を受けた家屋計16棟の屋根雪下ろしを担う。6日は好天の下、朝から職員ら5人がはしごを使って傾斜60度の屋根に上がり、汗だくになりながら雪を下ろした。
作業した財団の中島仁司さんは「去年は1月に大雪だったものの、その後は降雪が少なく雪下ろしは2回で済んだ。今年も少ないとありがたい」と話した。7日も屋根雪下ろしを行う。