改修について打ち合わせする(右から)Misiiさん、nagohoさん、森松代表

改修について打ち合わせする(右から)Misiiさん、nagohoさん、森松代表

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町を丸ごとアート空間に 福光のギャラリー企画

北日本新聞(2022年1月11日)

■花見イベントに合わせ音楽融合の作品制作

 南砺市福光のギャラリー「ノーズアートガレージフクミツ」(森松宏介代表)が、地域を丸ごと美術館に見立て、アートで地域活性化を目指す取り組みを始めた。現在倉庫になっている同ギャラリー2階を改修して活動拠点とし、今春には地元の花見イベントに合わせてインスタレーション(空間芸術)の披露を計画している。活動資金はクラウドファンディング(CF)を活用する。

 インスタレーションは、ギャラリー運営にも携わる埼玉県朝霞市出身のnagoho(なごほ)さん(25)と東京都狛江市出身のMisii(みしー)さん(24)の2人のアーティストが担当する。音楽と融合した制作を得意とし、みしーさんが作った音楽を、なごほさんが芸術作品として形にしていく。

 まずは今春、地元の桜の名所「福光千本桜」一帯で行われる花見イベントに合わせ現地で作品を公開する。このほか、福光地域の美術施設や飲食店などと連携し、各所でインスタレーションを披露したり、空き家を利用した展示なども展開する計画だ。

 制作に必要なレーザーやプロジェクターなどの購入はCFを活用する。4月23日まで目標金額500万円に設定してCFの「モーションギャラリー」のサイトで行う。新たな展示空間としても活用する倉庫の改修費にも充てる。

 なごほさんとみしーさんは「歴史を感じる福光の良さを生かした作品作りをしていきたい」と話す。森松代表は「福光は棟方志功や民藝にまつわるアートが点在する。活動によって点を線でつなげ、面に広げていきたい」と意気込んでいる。

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