越前がに漁が中盤を迎える中、雌のセイコガニは昨年12月末で漁期を終えた。福井県によると、漁獲量は昨季に比べ36%増の109トン、漁獲金額は同15%増の約4億2千万円となった。一方、3月20日までが漁期の雄のズワイガニは、12月末時点の漁獲量は同16%減の89トン、金額は横ばいの約11億3300万円となった。
単価を見ると、セイコが16%安くなった半面、ズワイは同18%上昇した。
セイコの漁獲量増加について県担当者は「資源管理の成果もあり、昨年落ち込んだ漁獲適齢期の資源量が回復基調にある」と分析した。ズワイは「今季は漁獲適齢期の資源量が少ないが、来季以降は回復するだろう」と見込んでいる。
越前がにの最高級ランク「極」は昨季より1匹多い37匹となっている。