間隔を空けて行われた北國花展後期展の生け込み。出品者は集中して意欲作を仕上げた=金沢市の金沢エムザ8階催事場

間隔を空けて行われた北國花展後期展の生け込み。出品者は集中して意欲作を仕上げた=金沢市の金沢エムザ8階催事場

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春の彩り新たに 北國花展、20日から後期 金沢エムザ8階

北國新聞(2022年1月20日)

 第47回北國花展「伝統と現代」(北國新聞社主催、石川県いけ花文化協会協力)は19日、金沢市の金沢エムザ8階催事場で20日から始まる後期展の生け込みが行われた。前期からバトンを受け取った後期の出品者は、制作参加者と共に限られた時間で集中力と団結力を高め、会場を新たな春の彩りに包んだ。

  ●団結力高め生け込み

 生け込みは2グループに分けて時間をずらし、間隔を空けて行われ、北國芸術賞受賞者大作、特別大作の計10点を除く全ての作品が入れ替えられた。

 新春の晴れ舞台に照準を合わせ、出品者らは構想を練り、花材の調達にも労を惜しまない。この日のために種から育て、秋に収穫した千日紅を冷凍保存し、鮮やかな紫色を保ったまま会場に持ち込んだ華道家は、竹細工のクラッカーから花が飛び出すような勢いのある作品を仕上げた。

 後期の初出品者は黒く着色したクワ、工事用の部品を組み合わせ、オレンジのひもで台全体を彩った作品で輝く未来に希望を託した。伝統花の出品者は伝統と品位を重んじながら一本の枝に全神経を注いだ。

 全期間展示される大作を手掛けた重鎮たちも、サンシュユとコマツの生花(せいか)を新たに生けたり、花や枝を取り換えたりして来場者を迎える準備を整えた。

 後期展は20~23日に開かれる。入場料は700円(中学生以下無料)。

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