第47回北國花展「伝統と現代」(北國新聞社主催、石川県いけ花文化協会協力)は20日、金沢市の金沢エムザ8階催事場で後期展が始まり、愛好者が伝統、現代の秀作が一新した麗しの空間を堪能した。
北國花展には13流派163人の華道家が前後期に分けて出品しており、後期には89点が展示された。
「芽吹き」「明日へ」「希望」など時代を明るく照らす題が目立った。幾本もの竹を中心で交差させて組み立て、新春らしく能登松、南天を合わせた作品に、来場者は明るい未来への希望を感じ取った。
厚さや幅の異なる角材に赤や青で色を付け、鮮やかな花のように仕立てた意欲作が来場者の目を引いた。ウンリュウヤナギを中心に、松や梅、水仙などを生けた立花は、伝統の型をしなやかに使いこなす華道家の技と心を伝えた。
県華道界をけん引する重鎮による北國芸術賞受賞者大作5点、特別大作5点も格調の高さを漂わせ、会場を引き締めた。
23日まで。入場料は700円(中学生以下無料)。