真っ白な花を付けたイカルギシロヤエ(左)と満開のコシノベニヤエ

真っ白な花を付けたイカルギシロヤエ(左)と満開のコシノベニヤエ

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サクラ新品種 2種類発見 立山・上市と砺波で自生

北日本新聞(2022年1月21日)

 立山・上市両町と砺波市でサクラの新品種が見つかった。県中央植物園(富山市婦中町上轡田)の大原隆明企画情報課長補佐(53)が調査し、判明した。それぞれ八重咲きの特徴があり、花びらの色や地名から「コシノベニヤエ」「イカルギシロヤエ」と命名された。

 コシノベニヤエは2011年、立山町で咲いていたのを住民が発見。同じ時期に「とやまさくら守の会」の会員も上市町で確認した。八重咲きの「タカサゴ」に似ているが、タカサゴより開花時期が10日ほど早く、楕円(だえん)形の花びらと長く突き出した雌しべに異なる特徴が見られた。その後の調査で、富山市八尾地域で数十年前から定着していたことも分かった。

 イカルギシロヤエは同会の別の会員が見つけた。早咲きの八重品種で、花びらが白く雄しべが50本以上あることから新品種と断定した。品種名は、発見場所となった砺波市北東部の地区の古称「伊加流伎野(いかるぎの)」から取った。現在確認されているのは原木1本のみで、種を守るため14年に県中央植物園に移植された。

 2品種とも、交配した時期や交配品種など詳細は不明だが、大原さんは「サクラは園芸文化の生きた文化財。起源が分からなくても長年引き継がれてきたことに喜びを感じる」と語った。同園が確認した県内のサクラの新品種は、05年の調査開始から計13品種になった。

 今回の新品種に関する研究発表会が30日、同園で開かれ、大原さんが解説する。

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