長野県 伊那路

高遠藩で学ぶ若き伊沢修二を紹介 伊那市創造館で企画展

信濃毎日新聞(2022年1月23日)

 伊那市高遠町出身で東京音楽学校(現東京芸術大音楽学部)初代校長を務めた伊沢修二(1851~1917年)と高遠藩の軍制改革をテーマにした企画展が22日、市創造館で始まった。高遠藩士だった伊沢は、高遠藩が西洋式軍制への改革を進めた幕末にドラムの鼓手(こしゅ)として訓練に打ち込む傍ら、英語や欧米学問を熱心に学んだ。そんな若き日の伊沢の姿を関連資料やパネルで紹介している。

 高遠藩の軍制改革の流れや、伊沢の活動を年表や自伝などを通して解説。高遠藩が訓練で用いた可能性がある洋太鼓(スネアドラム)や、伊沢初の著書で教育書の「教授真法」(静岡県立中央図書館蔵)も並ぶ。上伊那教育会の郷土研究室専門幹事、塚田博之さん(60)は「伊沢の学びのエネルギーを感じ取ってもらいたい」と話した。

 市教育委員会と上伊那教育会の共催で5月9日まで。入場無料。休館日は毎週火曜と2月24日だが、新型コロナウイルスの感染拡大状況により変更する場合もある。

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