雪の残る境内で、冷水を浴びて心身を清める参加者=1月23日、福井県福井市の足羽神社

雪の残る境内で、冷水を浴びて心身を清める参加者=1月23日、福井県福井市の足羽神社

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冷水ザブザブ息災祈る 福井県の足羽神社で「寒中みそぎ」

福井新聞(2022年1月24日)

 冷水を浴びて心身を清める「寒中みそぎ」が1月23日、福井県福井市の足羽神社で行われた。雪の残る境内で、参加者は今年1年の無病息災と新型コロナウイルス感染症の終息を祈願し、勢いよく水をかぶった。

 同神社が大寒の時季に毎年行っている。今年はコロナ対策で参加者を県内在住の経験者に限定し、例年の半数以下の50人とした。

 午前9時、気温氷点下0・3度の寒空の下、ふんどし姿の男性と白装束の女性が水おけの周りに整列し、舟をこぐ動作を繰り返す「鳥船行事」で体を温めた。

 宮司の「入水」の掛け声に合わせ一斉に手おけで冷水をくみ上げた。「おりゃー」「えーい」と雄たけびを上げながら、肩や胸に何度も水をかけた。あまりの冷たさに赤くなった体からは湯気が立ち上り、ぶるぶると震えが止まらない人も。それでも表情はすがすがしく、笑顔も見られた。

 3回目の参加となった福井市の男性は「コロナ禍の中、家族全員の健康とともに、4月から県外の大学進学で1人暮らしする娘の安全を祈願した」と話していた。

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