ビジネスや観光での長期滞在者向け宿泊施設が、新潟県佐渡市佐和田地区にオープンした。宿泊は1日1組。およそ40坪にリビングやワークルームといった多彩な部屋を設け、既存の宿泊施設との差別化を図った。旅先でテレワークをするワーケーションなどでの利用を想定している。関係者は「広々とした空間で充実した時間を過ごしてほしい」とアピールしている。
昨年12月に同市東大通にオープンしたのは「Stay&Work佐渡」。真野地区でベーカリーカフェ「しまふうみ」を展開する佐渡ホンダ販売が、系列の雑貨店の2階に設けた。
間取りは一般マンションに近い。食事はつかず、キッチンには冷蔵庫、炊飯器などがそろっている。ワークルームは、6人程度でのミーティングやリモート会議ができる。ベッドルームは最大で大人4人までの宿泊が可能。
同社の宿泊施設は、主に観光客が対象の真野地区にあるゲストハウスに続き2棟目。ワーケーションが徐々に浸透していることなどから、主にビジネス向けの施設にした。オープン後、家族での利用があったほか、5月に予定されている「佐渡ロングライド」の前後は予約が入っているという。
担当者は「小さい子どもがいても他のお客を気にせず過ごせる。佐渡の中心部に位置し、スーパーや飲食店も近い。佐渡を楽しむ拠点としても活用してほしい」としている。
料金は宿泊日数や人数によって異なり、1人1泊おおむね5500~1万3200円。ワークルームだけの貸し出しも受け付けている。
問い合わせはStay&Work佐渡、0259(52)6200。