南砺市の福光福祉会館と松村記念会館は、日中友好や農地改革に尽力した福光地域出身の政治家、松村謙三（１８８３～１９７１年）の功績を紹介するＤＶＤを、市外の図書館や国立国会図書館など３０カ所に寄贈した。

　ＤＶＤは、松村の没後５０年記念事業の一環として昨年２月に制作。１１年前に作ったＤＶＤの内容を再編集して短くまとめたもので、郷土学習や社会科の授業で利用できるように小学生向けも併せて作った。この時は市内５図書館に贈った。

　今回、一般財団法人「櫻田會」（東京）からの寄付金２００万円を活用し、２種類のＤＶＤを各１００枚追加制作した。

　一般向けＤＶＤ（収録時間１６分）は、新たに２０１８、２０年に行われたフォーラムの模様を収めた。小学生向け（同１１分）は「刀利ダム」「農地改革」「日中国交正常化」の項目に分けて松村の功績を伝える。

　今年は日中国交正常化５０年の節目でもあり、両館の館長を務める鳥越知証さんは「松村の功績を分かりやすく解説しており、ぜひ近くの図書館で観賞してほしい」と話している。