凍った湖面が割れてせり上がる「御神渡(おみわた)り」出現が期待されている諏訪湖の岸辺に観光客や写真愛好家が大勢訪れ、にぎわっている。
気象庁の諏訪の観測点は今月、最低気温はほとんどの日で氷点下5度を下回り、諏訪湖は凍っては解けてを繰り返している。割れた氷が打ち寄せられ、高さ約1・5メートルにまで重なった諏訪市と下諏訪町境の岸辺はちょっとした観光スポットに。松本市の会社員熊谷匡家(まさいえ)さん(60)は「迫力がありますね」と話し、記念写真を撮っていた。
一方、湖面の氷の厚さは均一ではなく、自治体などでつくる諏訪地区観光客安全対策推進会議は氷上に立ち入らないよう呼び掛けている。23日、諏訪市の石彫公園周辺では凍った湖面に立ち、湖岸から約250メートル沖にある初島まで歩く人も。諏訪署員は拡声器で「陸地に戻ってください」と注意を促していた。
湖に寄るため湖畔沿いの道に迷惑駐車する人もいて、諏訪署は「交通事故発生にもつながるので路上駐車はしないで」と求めている。