■コロナ予防へ複数でも一人鍋スタイル

　ホテルグランミラージュ（魚津市）のレストラン「ミラヴェール」は２月２日から、スイスの郷土鍋「フォンデュシノワーズ」をディナーで提供する。新型コロナウイルス予防に対応した一人鍋スタイルにアレンジし、本来のコンソメに薬用効果のある香辛料などを加えた特製薬膳スープで免疫力の向上につなげる。「病に負けないように心と体を温めてほしい」とＰＲする。

　シノワーズは、薄切りの肉や魚介類をコンソメスープにくぐらせて食べる料理。食事する際の人数や会話する時のマスク着用などコロナ下で制限が求められる中、感染対策を講じた飲食店で温かい食事を堪能してもらおうと企画した。複数の人たちでテーブルを囲む場合も、専用の銅鍋で１人ずつ楽しめる。

　今回、約１カ月かけて熟成させた牛すね骨でだしを取り、松の実や八角、ショウガなど六つの香辛料を溶かした特製コンソメスープを用意した。楞谷（かどたに）貴志料理長は「食べ終わる頃には体の中がじんわりと温まる」と説明する。

　食材は地場産品にこだわり、メインは富山牛サーロインと黒部名水ポークの「特選肉」、ブリやカワハギなど魚津港で朝に水揚げされた富山湾の幸が並ぶ「海鮮」の２種類から選べる。野菜盛りは、てらだファーム（入善町）やアイエッチファーム（富山市）の白ネギやニンジン、水菜などを取りそろえた。

　月～木曜（火曜定休）は前菜やパスタなども並ぶコース形式、金～日曜・祝日はバイキングが付く。１人８千円で要予約。詳しくはホテルグランミラージュのホームページまで。