新型コロナ対応のまん延防止等重点措置が石川県全域に初めて適用されてから初の週末を迎えた２９日、能登、加賀の観光地は目に見えて人出が減った。

　輪島市の輪島朝市では露店の数はまばらで、来場客もほとんどいなかった。今月中旬から客足が落ち込み、重点措置適用が始まった２７日に一気に減った。加賀市山中温泉ゆげ街道でも観光客は少なかった。飲食店「こんぱ亭・橋爪庵」の橋爪智栄店長（７４）は「先月の週末は１日１０組以上お客がいたが、きょうは２組しか来ていない」と話した。

　金沢でも兼六園の入園者数は１３４９人で、２５１９人だった前週土曜の２２日に比べ半分に落ち込んだ。ＮＴＴドコモの集計では２９日午後３時の人出は感染拡大前比で香林坊３０・１％減、金沢駅４３・２％減で、いずれも前週土曜の２２日より少なかった。石川への重点措置は２月２０日まで。