「宇出津港のと寒ぶり」に認定したブリ(左)にタグを付ける職員=能登町の宇出津港

「宇出津港のと寒ぶり」に認定したブリ(左)にタグを付ける職員=能登町の宇出津港

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のと寒ぶり、今季720本 石川県漁協能都支所、認定終了 過去10年3番目に少なく

北國新聞(2022年2月1日)

 ●ブリ全体の水揚げ「まずまず」

 県漁協能都支所(能登町)が重さ10キロ以上のブリを認定する地域ブランド「宇出津港のと寒ぶり」の今季の水揚げ数は720本だったことが31日、同支所のまとめで分かった。認定数は記録が残る過去10年間で3番目に少なかったものの、ブリ全体では1万3380本とまずまずの水揚げとなり、漁業関係者は胸をなで下ろしている。

 宇出津港のと寒ぶりは12月~翌年1月に宇出津港で水揚げされ、競りに掛けられた形や見た目の良い10キロ以上のブリを認定している。2007年に商標登録した。今季は全体の5・4%で、認定最終日の31日は11・9キロのブリ1本が揚がり、能都支所の職員が専用タグを取り付けた。

 支所によると、記録が残る2012年度以降、のと寒ぶりの認定数が最も多かったのは14年度の3786本だった。今年度は17年度の147本、16年度の311本に次いで少なかった。昨年度は1003本だった。

 ブリ全体では、昨年12月は4105本と振るわなかったが、今年1月は9275本と一転して豊漁となった。12年度以降では不漁だった19年度の8149本、16年度の8612本、17年度の1万1991本を上回った。

 支所によると、今季は不漁の一因だった日本海北部海域の海水温が下がる時期が遅れたため、1月に入ってブリの回遊が本格化し、能登町沖の大型定置網に入るようになったという。

 今季のブリの水揚げは2月上旬で終わる見通しで、空林政男参事は「最初は心配していたが、1月は豊漁だった。全体ではまずまずの漁獲となったのではないか」と話した。

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