御霊代が乗るみこしを担いで「下馬橋」を渡る氏子ら=1日午後1時45分、下諏訪町

御霊代が乗るみこしを担いで「下馬橋」を渡る氏子ら=1日午後1時45分、下諏訪町

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大祭の今年も里に神 諏訪大社下社で遷座祭

信濃毎日新聞(2022年2月2日)

 冬の間、山にいる神が春になると里に下り、農耕を見守る―。諏訪郡下諏訪町にある諏訪大社下社で1日、ご神体の「御霊代(みたましろ)」を秋宮から春宮に移す「遷座祭(せんざさい)」があった。白装束に薙鎌(なぎがま)を手にした氏子ら約80人の行列が町内1・4キロの道のりをゆっくりと進み、途中、御霊代が乗ったみこしが「下馬橋(げばばし)」(町指定文化財)を渡った。

 今年の祭り当番を務める諏訪郡富士見町の境地区大総代、平出裕一さん(62)は「神聖な気持ちで心が引き締まった。諏訪地域全体の季節感、四季が変わるのを認識した」。

 新型コロナウイルス感染対策で例年の3分の1ほどの人数で行った。引き続きコロナと向き合いつつ、4月には諏訪地域全体で諏訪大社上社、下社の御柱祭が始まる。平出さんは「無事に柱を立てられることを願う」と話した。

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