小布施町の花公園「フローラルガーデンおぶせ」の温室で、ミモザの小さな黄色い花が見頃を迎えている。一般的には3、4月だが、一足早く春らしさを伝えている。
苗木を植えて3年目。当初は高さ約60センチだったが、3・5メートルほどまで成長した。2月に入り、初めて本格的に咲いたという。直径5ミリほどの花が一群になっており、つぼみも多い。職員の白木拳大(けんた)さん(27)によると、見頃は当面続き、花は3月上旬ごろまでは楽しめそう。
ミモザはオーストラリア原産。銀葉アカシアとも呼ばれる。白木さんによると、関東より南では街路樹によく使われているが、寒さに弱く、長野では難しい。温室では、冬場でも日中は気温が20度前後まで上がるため、栽培に適しているという。
公園は屋外部分で300種近くの花木が鑑賞できるが、現在は一面が雪で覆われている。白木さんは「この時期は閑散期に当たるが、少しでも多くの人に訪れてもらえたらうれしい」と話した。