福井県越前町小曽原の越前焼工業協同組合直売所「越前焼の館」に、春夏通じて初の甲子園出場を決めた丹生高野球部の応援コーナーが設けられた。コルクボードと人工芝マットで作った"特設グラウンド"に焼き物の起き上がりこぼしを並べ、「七転八起」の不屈の精神で勝ち上がってくれることを願っている。

　起き上がりこぼしは、あかね陶房（同町樫津）の吉田逸平さんが手掛けているシリーズの一つで高さ、幅とも約６センチ。一体一体表情が異なり、それぞれ「甲子園出場　がんばれ！」などと書かれた応援旗を手にしている。

　野球部ＯＢから提供を受けた約１０年前の練習球や、甲子園初出場が決まった１月２８日発行の福井新聞号外も展示。丹生高の甲子園での試合が終わるまで設置する。

　起き上がりこぼしは一体１１００円（税込み）で販売。越前焼工業協同組合は、同館での売り上げの一部を丹生高に寄付することにしている。

　丹生高野球部は、３月１８日開幕の第９４回選抜高校野球大会に県勢初の２１世紀枠で出場する。組み合わせ抽選会は同４日に行われる。