福井県越前市出身の絵本作家、加古里子さんの作品を生かした市の屋内子ども施設「てんぐちゃん広場」の室外スペースに、大型の紙芝居舞台がお目見えした。高さ2メートル、幅2・3メートル。加古さんの作品パネルを、季節ごとに枠内に展示する。
感染対策のため室内の利用人数を制限している中、室外スペースも憩いの場にしてもらおうと、市が1月に設置した。加古さんの絵本「だるまちゃん はるのうた ふゆのうた」から春夏秋冬の4場面をパネル化し、入れ替えで展示していく。
舞台には県産スギ材が用いられ、実際に紙芝居をセットして演じることができる作りになっている。市内愛好家グループと連携した口演なども今後検討していくという。
市子ども・子育て総合相談室は「コロナ禍の入場制限の待ち時間にも、親子や三世代で加古先生の作品に触れながらゆったり過ごしてほしい」としている。