松本市の松本駅前で７日、電動キックボードのレンタルサービスが始まった。自動車販売業などのサンオータス（横浜市）が、ＪＲ東日本レンタリース（東京）と連携。周遊する観光客らの利用を想定している。

　３台を導入。最高速度は時速１９キロで、貸し出し範囲は北は浅間温泉周辺、南は平田駅付近まで。衛星利用測位システム（ＧＰＳ）を搭載し、貸し出し範囲を超えたり、駅のロータリーなど危険な場所に入ったりすると自動で電源が切れる。料金は３０分３００円。電動キックボードは道路交通法で原動機付き自転車の扱いのため、貸し出しの際には運転免許証を確認し、歩道は走らないなどの注意を促す。

　サンオータスは昨年春に神奈川県藤沢市で電動キックボードのレンタルサービスを始め、松本が７カ所目。これまで利用者による事故は起きていないといい、取締役事業部長の中村直さん（５６）は「車両という意識で利用してもらい、新たな移動手段として使えるようにしたい」と話している。

　松本市内では他に、県内の任意団体が貸し出しサービスを行っている。