意志貫き難関突破して-。新潟県糸魚川市のフォッサマグナミュージアムは、トンネルの貫通点付近で採取された岩石「貫通石」を展示している。試験合格や安産に御利益があるといわれ、ミュージアムでは受験生にアピールしている。
貫通石は北陸道子不知トンネル(糸魚川市)と名立トンネル(上越市)、青函トンネル(北海道、青森県)で採取されたもの。
子不知トンネルの石は約1億年前の黒雲母花崗(かこう)岩で、名立トンネルの石は約300万年前の安山岩、青函トンネルのものは約800万年前の砂質凝灰岩。いずれも糸魚川市の登山家、故小野健さんが収集し、寄贈した。館長の竹之内耕(こう)さん(59)は「受験生は貫通石にあやかり、良い知らせを受け取ってほしい」と話した。
また、市内のイラストレーター、吉原晴美さんが手掛けた、石に描いたおひなさまの作品も展示。ヒスイの台座の上で、かわいらしい表情が目を引いている。
おひなさま石は3月6日まで、貫通石は同21日まで展示。無料。