福井県美浜町菅浜の男性が、自宅の駐車場に町のマスコットキャラクター「へしこちゃん」の雪像を作った。地元のスーパーマーケット「すがはま生協」の向かいにあり、訪れた人は写真に収めるなどしていた。
毎冬、雪かきに励んでいる男性は7年ほど前、「邪魔な雪を何かに生かせないか」とかまくらを制作。地元の子どもたちが笑顔で遊んでくれたという。「より喜んでもらえるように」と翌年から毎年、パンダや「ドラえもん」などの雪像を作るようになった。
今回のへしこちゃんは昨秋から準備を始め、ベニヤ板にペンキで塗装した目や口などのパーツを作ってきた。男性は「事前準備が重要なんや」と笑う。
2月7日、雪を集めたり固めたりして高さ1・5メートルほどの像を作り、8日にパーツを取り付けた。100円ショップで購入したクッションの中央を糸で縛りリボンや首回りの飾りを表現するなど、随所に工夫が凝らされている。「コロナに負けるな!」の看板もあり、訪れた人は「今年もすごい出来やなあ」とスマートフォンで写真を撮っていた。
今季さらに雪が降れば、かっぱをモチーフにしたキャラクターを作る予定。男性は「体を動かすから自分の健康にもつながり一石二鳥。地元が和やかな雰囲気になればうれしい」と話していた。雪像は3~4日で溶けてしまうという。