タブレット端末をかざすと、画面上で子ども時代の作品の横に成人後の代表作が映し出される

タブレット端末をかざすと、画面上で子ども時代の作品の横に成人後の代表作が映し出される

長野県 上田・小諸

「巨匠たちの10代」その作風は? 上田市立美術館でピカソや高村光太郎らの子ども時代の作品展示

信濃毎日新聞(2022年2月11日)

 上田市立美術館で11日に始まる「巨匠たちの10代」(実行委員会など主催、信濃毎日新聞社など共催)のオープニングセレモニーが10日、会場で開かれた。国内外の画家ら62人の子ども時代の作品106点が並ぶ。

 3部構成で展示。「世界の巨匠」の部はピカソが13~14歳ごろに描いた女性の石こう像のデッサンなど、「日本の巨匠」の部は詩人・彫刻家の高村光太郎による16歳の時の彫刻作品などがある。「今、活躍している有名人」の部は元プロテニス選手の松岡修造さんが5歳ごろに描いたこいのぼりの絵など、俳優や詩人ら7人の作品と子どもたちへのメッセージを展示する。

 館が貸し出すタブレット端末を作品にかざすと、大人になってからの代表作を画面上で一緒に見られる。ソフトウエア開発のエプソンアヴァシス(上田市)が専用アプリを制作。原寸大に映し出す設定もあり、近づけば画面上の作品も拡大されるなど目の前にあるような感覚で楽しめる。

 愛知県岡崎市の「おかざき世界子ども美術博物館」から所蔵品96点を借りた。上田市立美術館学芸員の小笠原正さん(50)は「作品を見た子どもたちが自分の可能性を感じて前向きな気持ちになってくれたら」と期待する。

 3月21日まで。午前9時~午後5時。一般800円、高校・大学生300円、小中学生200円。問い合わせは上田市立美術館(電話0268・27・2300)へ。

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