飯山市街地にある「本町ぶらり広場」に12日、今年の干支(えと)の寅(とら)にちなんだ巨大なトラの雪像がお目見えした。市の冬の恒例行事「いいやま雪まつり」が新型コロナウイルス対応のまん延防止等重点措置の県内適用により中止になったものの、住民ら約10人が地域を元気づけたいと、予定通り造った。
雪像は高さ約3メートルで、トラが大きく口を開けてほえる様子を大胆に表現した。住民らは9日から準備。広場に積もった雪をかき集めたり、手やスコップなどで整えたりして完成させた。
完成後は行き交う人の目を引いた。家族3人で見物した近くの風間定之さん(40)は「まつりは中止で残念だったけど、見られて良かった」と話し、雪像前で記念撮影。雪像造りの発起人となった網矢博敬さん(50)は「新型コロナに負けてはいられないとの思い。誰でも自由に見に来てほしい」と話した。