つるしびなやひな人形で街を華やかに彩る「たがみひな巡り」が、新潟県田上町の「豪農の館 椿寿荘」など4施設で初めて開かれている。各施設が色とりどりに飾られ、訪れた人を楽しませている。
昨年道の駅たがみでつるしびなを展示したのをきっかけに、今年は町全体を盛り上げようと4施設が合同で企画。町観光協会のほか、装飾には「長岡つるしびなの会」が協力した。新型コロナウイルス禍、災厄から地域を守りたいとの願いも込めた。
道の駅には鳥や桃、縁起物などをかたどったつるしびな約2500個が飾られている。一番大きな作品は高さ約2メートル。同じ形でも、使った着物地の色や柄によって雰囲気が異なり、買い物客は目を輝かせながら見上げていた。
椿寿荘では、町民が寄贈したり貸し出したりした7段飾りなど8組のひな人形を展示。各家庭で大切に保管されてきた豪華なひな壇が大広間にずらりと並び、雪化粧した日本庭園と"共演"していた。
町交流会館、町地域学習センターでは、地元の小学生や福祉施設利用者ら約250人が制作した折り紙のつるしびなや、手作りのおひなさまを展示している。
燕市から訪れた会社員男性(43)は「母がつるしびなを作っているので関心があった。きれいで来てよかった」、長女(4)は「いっぱいあってすごかった。マカロンみたいな飾りがかわいかった」と笑顔だった。
3月13日まで。椿寿荘は入館料が必要。問い合わせは町観光協会、0256(57)6225。