装具が入っていた木箱や山車の測量図などが並ぶ展示=福井県敦賀市みなとつるが山車会館

装具が入っていた木箱や山車の測量図などが並ぶ展示=福井県敦賀市みなとつるが山車会館

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敦賀の山車の奥深い魅力紹介 企画展で装具入れなど20点展示

福井新聞(2022年2月18日)

 敦賀まつりで市街地を巡行する山車(やま)に関する企画展示「つるがの山車は"宝のヤマ"~山車総合調査報告展~」の最終第5期が、福井県敦賀市みなとつるが山車会館で開かれている。装具が入っていた木箱や山車の測量図など約20点が並んでいる。3月27日まで。

 企画展示は昨年7月から開催している。山車の構造や甲冑(かっちゅう)、胴幕などの装具を紹介してきた。

 今回展示されている、明治5(1872)年まで巡行していた旧東町の大山車の総角(あげまき)を入れていた木箱のふたは、長さ約130センチ、幅約40センチ。総角とは山車の四隅にかけるひもかざり。ふたの大きさから、総角は立派で大山車も壮大だったことがうかがえる。

 同館と市立博物館などが2017年度から取り組んでいる総合調査の一環で製作した、現在巡行している山車6基と宵山の測量図も展示している。それぞれの形状や寸法の違いを確認できる。

 例年9月に行われる敦賀まつりは新型コロナウイルス感染拡大の影響で昨年まで2年連続で中止になっている。同館の学芸員は「山車は敦賀が誇る文化財だと展示で感じてほしい。今年こそは、コロナも収まって山車の巡行をみんなで楽しめれば」と話していた。

 入館料300円で、高校生以下無料。毎週月曜と24日、3月22日は休館。同21日は開館し、2月20日、3月20日は無料開館する。

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