丸太をくいに結びつけ結界をつくる参加者=2月20日、福井県小浜市神宮寺の若狭神宮寺

丸太をくいに結びつけ結界をつくる参加者=2月20日、福井県小浜市神宮寺の若狭神宮寺

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小浜・若狭神宮寺 お水送り神事準備着々「結界」設置

福井新聞(2022年2月21日)

 3月2日に福井県小浜市神宮寺の若狭神宮寺周辺で営まれる伝統行事「お水送り」に向け、地元住民らが2月20日、同寺境内で、大護摩法要など神事を営む場所を囲う「結界」を設置した。

 神宮寺区壮年会、お水送り保存会、お水送りサポートクラブなどから約30人が参加した。

 結界は、大護摩法要で火がたかれる場所に近づけないようにするもの。参加者は、長さ2~6メートルの丸太を運んで地面に打ち込んだくいに結びつけ、約20メートル四方の結界を完成させた。

 同保存会の代表は「無事に結界をつくり終えた。(お水送りは)今年も関係者のみの参加となったが、当日に向けて準備を進めたい」と話していた。

 お水送りは、若狭に春を告げる小浜市を代表する行事。同寺でくみあげた香水(こうずい)を約2キロ先の同市下根来「鵜(う)の瀬」まで運んで遠敷川に注ぐ。香水は10日間かけて地下を通り、奈良・東大寺二月堂の「若狭井」に届くとされる。

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