千日間の絵手紙交換を続けてきた小畑さん(右)と山本さんによる展示=2月20日、福井県越前市万葉菊花園

千日間の絵手紙交換を続けてきた小畑さん(右)と山本さんによる展示=2月20日、福井県越前市万葉菊花園

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絵手紙毎日交わし1000日 心温まる530枚展示

福井新聞(2022年2月21日)

 福井県越前市の女性2人が千日にわたって毎日交わした絵手紙を並べる展示が、市万葉菊花園で開かれている。相手の喜ぶ姿を思い浮かべて描いたという温かな絵手紙約530枚が楽しめる。2人は「目標を達成できて胸がいっぱい。見る人にほっこりしてもらいたい」と話している。2月27日まで。

 2人は、いずれも絵手紙教室講師の小畑さんと、山本さん。約20年前に絵手紙を通じて知り合い、2019年2月から絵手紙を1年間送り合う日本絵手紙協会主催の企画に参加していた。1年終了後も交換を続け、500日達成時に展示会を開催。さらに交換を続けて今年2月上旬に、目指していた千日を達成した。

 約3年間で交わした絵手紙は2人分合わせて2千枚。今回の展示では一部を選び、テーマ別に分類して展示した。山本さんは「昭和」をテーマに、懐かしい黒電話や豆炭などを、小畑さんは95歳になった元気な母を描いたものなどを並べた。古切手を絵の一部に忍ばせたり、新聞の広告や写真部分をちぎって絵を描いたりするなど、相手を喜ばせようと工夫を凝らした絵手紙もある。

 千日目の作品は初心に帰ろうと、絵手紙初心者が描くことも多いパプリカを2人で描いた。小畑さんは「達成したときは胸がいっぱいで涙が出た。見る人に笑ってもらえたり、ほっこりしてもらえたら」、山本さんは「毎日描く日々はいったんお休み。アイデアが生まれてきたらゆっくりと絵手紙を送り合いたい」と話していた。

 開館は午前10時~午後5時。無料。21、24日は休館。

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