松本市乗鞍高原の地元区やのりくら観光協会、環境省などでつくる「のりくら高原ミライズ構想協議会」が、自転車や徒歩で高原内を巡るルートや無料給水所、飲食店などを載せた地図「のりくら高原お山の恵みMAP」を作った。昨年3月に脱炭素化を進める「ゼロカーボンパーク」に国立公園で初めて登録されたのを受け、環境負荷が少ない旅の楽しみ方をPRする。
電動アシスト付きスポーツ自転車「eバイク」を使った滝巡りのコース、徒歩で「一の瀬園地」を散策するコース、マウンテンバイクで池などを回るコースを紹介し、車以外での移動を推奨。現地のおいしい水を味わってもらおうとマイボトル持参を勧め、給水できる飲食店も載せた。
協議会は昨年、地域の将来像を示した「のりくら高原ミライズ」を作成。積雪量が減るなど地球温暖化の影響を受けているとし、脱炭素化の推進を掲げた。協議会メンバーでゲストハウス経営の藤江佑馬さん(38)は、環境に優しい旅を強要しないよう気を付けたとし「山の恵みを楽しむと自然を大事にしたくなる。持続可能性を心掛けた旅を『いいね』と思ってもらえるとうれしい」と話している。
地図は5千部作り、高原内の宿泊施設や飲食店などで無料配布する。