新潟県長岡市和島地域の愛好家が所有する貴重な日本画などを集めた展覧会が、良寛の里美術館(島崎)で開かれている。与板地域出身の三輪晁勢や、江戸時代後期に活躍した田能村竹田らの作品約40点が並べられ、来場者は感嘆しながら作品を眺めていた。
「和島地域及び近隣の所蔵品展」と題した展示会で、今年で6回目。会場には、長岡市出身の竹内蘆風(ろふう)が七福神を描いた「大黒天・恵比寿天図」や恩田華秀の「遊鯉図」のほか、新潟市出身の尾竹越堂、竹坡、国観の3兄弟の作品もそろう。
昨年1月に亡くなった燕市(旧分水町)出身の日本画家、穂苅春雄さんが手掛けた、赤と白の梅が鮮やかな作品も花を添えている。
訪れていた長岡市城之丘の女性(75)は「和島地域に、こんな見事な作品が眠っていたなんてびっくり」と感じ入っていた。
3月29日まで。入館料は一般500円、小中学生300円。