福井県敦賀市内の商店主らが講師になり、専門知識や技術を教える「敦賀まちゼミ」が市内の店舗などで開かれている。日常で使えるプロ直伝のこつを学べるため、市民らから好評を博している。主催する敦賀商工会議所の担当者は「３月まで開催しており、興味がある人は気軽に参加してほしい」と勧めている。

　今回で４期目。今期は２月１日から３月１５日にかけて、抹茶アート体験やフルーツカッティング教室など多彩な３７講座が用意されている。

　敦賀市古田刈の生花店「フラワーショップひろ」では２月１７日、３月３日の桃の節句をテーマにしたフラワーアレンジメント講習会が開かれた。店主が「最初に完成をイメージするといい」「花と花の間隔や高さに違いを付けて」などとアドバイス。参加者は桃の枝やバラ、ガーベラなどを思い思いに生けていった。同市内在住の４０代女性は「教えてもらいながらやったので満足のいく出来栄えになった」と話していた。

　講座ごとに定員や開催日時が異なり、ほとんどが１時間程度。全て受講無料だが、材料費が必要な場合がある。新型コロナウイルス感染拡大の影響はあるものの、今期はすでに２００人以上の申し込みがあり、定員に達した講座もあるという。

　同会議所の担当者は「まちゼミを地域を見直すきっかけにしてもらって、敦賀の新たな魅力を発見してほしい」と期待している。

　専用サイトで全講座を紹介している。同会議所のホームページにサイトへのリンクがある。希望する講座を開く店舗や企業に電話などで申し込む。問い合わせは同会議所＝電話０７７０（２２）２６１１。