富山市の洋画家、能島芳史さん(73)の作品展が25日、高岡市福岡町福岡新のイセ食品で始まり、宇宙を包み込んだカボチャを描いた油彩画が並ぶ。5月28日まで。
能島さんは人間や社会をカボチャの絵で表現し続けている。「宇宙船かぼちゃ号 内なる遥かな旅へ」をテーマに、新作や130号の大作など12点を出品した。
内部に星雲があるカボチャを幻想的に描いた作品が多く、白亜などを何層も塗った板に絵の具を薄く塗り重ねるフランドル技法で、透明感のある深い色合いに仕上げた。能島さんは「カボチャの中に広がる宇宙をのぞき旅行してほしい」と話した。
イセ文化財団が、伊勢彦信代表理事の美術コレクションを並べたホールで開いた。午前9時~午後5時(入場は同4時半まで)で、3月12、26日は午前中のみ。日曜祝日は休館。入場無料。