福井駅前短編映画祭での取り組みなどについて話す宮田さん(中央)=2月25日夜、福井県敦賀市の多目的広場「かぐ~る」

福井駅前短編映画祭での取り組みなどについて話す宮田さん(中央)=2月25日夜、福井県敦賀市の多目的広場「かぐ~る」

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敦賀で目指す「港」テーマの短編映画祭 プロジェクト始動

福井新聞(2022年3月2日)

 福井県敦賀で「港」をテーマにした短編映画祭を開催しよう―。敦賀短編映画祭プロジェクトが動き始めた。キックオフミーティングが2月25日夜、敦賀市の多目的広場「かぐ~る」であり、集まった市民は福井市の中心市街地で開かれた福井駅前短編映画祭などの取り組みを学んだ。

 キックオフミーティングは2024年春の北陸新幹線敦賀開業を見据え、第三セクター港都(みなと)つるがが開いた。市内で観光やまちづくりに取り組む約20人が参加。福井市出身の俳優、津田寛治さんが審査委員長の福井駅前短編映画祭や、短編映画撮影の市民参加型イベント「ムービーハッカソン」に携わり、月刊ウララ編集長でもある宮田さんが講師を務めた。

 宮田さんは「映画祭はイベントを主催するのと変わらないが、1回で終わってはいけない。継続しないといけない」と指摘。継続することで「そのまちの映画祭と認知され、(福井では)60、120と年々、多く作品が集まってくるようになった」とした。

 また「映画祭は映画監督や制作に関わる"特定多数"の人が集まる場所。その人たちをもてなして敦賀を知ってもらうのが大切」と述べ、そうすることで「監督同士のつながりで『来年(作品を)出そう』という人が増えたり、『敦賀は(ロケ地として)映画を撮れますか』という人が出たりする」と波及効果を指摘した。

 仲間集めの大切さや、予算のやりくり、具体的なスケジュールについての説明もあった。宮田さんは「何よりも継続した取り組みとなるよう、(映画祭に)関わる人をどれだけ増やすかが重要」と助言。「スモールスタートでいい。参加して良かったと思える映画祭にして」とエールを送った。

 港都つるがのタウンマネジャーは「キックオフをきっかけに、敦賀方式になるか、福井のような映画祭になるか分からないがどんどん煮詰めていきたい。いろんな形で人を育てていけたら」と話していた。

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